「良い結果」には「良いプロセス」または「悪いプロセス」が存在するが、「悪い結果」には「悪いプロセス」しか存在しない。
だからプロセスを重視すること自体にはあまり意味が無い。それは結果が出た場合に今後を分析する上で重要だが結果がでない場合はそのプロセスを参考にすることなど意味が無いからだ。
パチンコでいえば100回のアツイリーチより1回の大当たりの方が意味があるのは当然のこと。
だいたい結果が出る方法は誰も知らないけど、結果が出ない方法は誰しも知っているからだ。分析する必要も共有する必要も無い。

それでも「よく頑張った」「結果がいまいちでもこの方法は使える」「結果が出た部署は運が良かっただけ」など考える人は多い。作戦ミスを認めない管理職が陥るケースだ。
これを100%否定できなきゃ管理職として失格。部下はかならず迷走することになる。

結果を出すためにプロセスがあって、良いプロセスを得るために結果を求める訳じゃ無い事くらい明白なのになんでこんな簡単な事が解らないのか謎だ。

これらの事からも営業などの研修シーンで事例を用いた研修などほとんど意味を持っていないと思っているし一度もやったことはない。有益だと思ったことが無い。

なぜなら成功したケースは様々な要因がハマッただけであり、人やタイミング、商品が変わっても同じ事はほとんど出来ない。名人戦の棋譜を見ることは勉強になるけどそれで自分が名人になれるわけじゃないのだ。もっと基礎的なものがある。

かといって失敗の事例、惜しかった事例など共有すること自体無意味。上記の通りだ。

もうこんな結論付いたことでも、ネタの無い(自分の中に経験以外何もない)管理職には残念ながらそれしかやることがない。だからこそ横行してしまう。