今更ながら電王戦の価値を考えたい。
タイトルホルダーはタイトルの価値が下がるので出場できないとのことで不満を言う人もいるけど、それはそれで良いと思っている。タイトルは各スポンサーで成り立っているのでありスポンサーが嫌がることをわざわざやる必要は無い。必要であればニコニコが富士通あたりと組んで新たに電王というタイトルにすれば良い。ただ、この場合COMが勝つ可能性があると言うだけだ。

タイトルホルダーが逃げているという言いがかりをいうのであれば、そいつがタイトル戦でもなんでも初めてそのタイトルホルダーが電王戦の挑戦をすれば解決する。観客には観客のマナーがある。最近、電王戦に関連して頭のおかしいやつが増えた。プロ野球でもインコースにぶつける位に投げろとか適当ぬかすやつがいるけどギリギリの勝負に余計な口出すなと言いたい。

COMに敗れてプロ棋士の価値が下がったという説もあるけど、そんな事を考えている時点でアホとしか言いようが無い。人間と車がフルマラソン走って人間が勝つのか?100万桁の計算を競争して人間が勝つのか?機械が投げる200km/hのストレートを人間が打ち返せるか?COMが勝つ。当然だ。それでも150km/hを投げる投手には感動するし100m10秒切ることに人生のすべてを掛ける選手の価値が下がるものじゃない。それだけのことだ。

そして電王戦によって将棋を始める人やタイトル戦に興味を持つ人が増えた。
これはスゴイ大きな変化だと思う。ニコニコ動画と将棋の相性が良いというのもあるけど、解説に入るマンモス豊川先生を始め個性的な棋士達に魅力を感じる人が確実に増えてきた。もっともっと普及して欲しい。

ちなみに将棋を指す人は本当にボケない。体は動かなくなりつつあっても脳はハッキリしている人が圧倒的に多いと思う。運動も確実にボケ防止になるけど、ケガなどで動けなくなったアウトだ。ゴルフなんかはやりつつけていてもボケる危険性がある。高齢化社会の日本こそ、将棋などはもっと盛り上がると介護コストなんかにも影響があると思う。