スティーブン・ジョブズと言えばパソコン(Apple)をガレージで造り、商用的に大成功した人。
そしてアップルコンピュータの創業者でありCEOだ。

自分にとっては神のような存在。そしてまぎれもなく天才だ。(変人でもある)

AppleIIを買えばチョップリフター、ロードランナー、ウィザードリィが出来る!というのは本(ベーマガ)

でしか読んでは羨ましく思ったものだ。当時は中学1年生くらいだったと思うが、そのころ数十万は現在の

年収換算で言えば1000万程度くらいだと思う。

Appleは置いておいてジョブズをネタにしたかったのは丁度先日「天才」ネタを書いたのでその繋がり。

MP3プレイヤーのジャンルで言えばAppleは後発だった。(SONYも後発)
普通後発の商品というのは、コストパフォーマンスや携帯性など先人達の商品のネガティブな要素を潰して作る物だけどそれは概ねマーケティングリサーチの産物だ。
マーケティングリサーチから最大公約数を見つけ出し、それにコアコンセプトと自社の付加価値をぶつけるのが王道だと思うがジョブズ(というかAppleの社風)は違う。
小型のHDDを搭載して高額路線。さらに連携ソフトをWindows版まで無償配布するという戦略に出て大成功を収めた。(過去にはNEXTStepの大失敗などもあるけど)

こういう歴史を観ていると、大企業の製品開発技術やマーケティングリサーチがどんなに進んでも一握りの天才の作りだす商品の方が成功してしまうケースが多い。今風に言えばイノベーションってやつだ。
googleなども似たところがあり、企業戦略と天才の遊び心の融合が最大の強みだ。

こうなると企業の生き残りや躍進にはビジネスの「天才」を如何に確保するかに掛かっているのではないかとさえ思っている。
確保できない従来型の企業は出がらしのマーケティング技法でモノマネをするしかないのだが、そうなると中国やインド、ベトナムにさらにマネされていずれ負ける。日本のものづくり衰退の構図とシンクロする。

ちなみにiPodが売れた要因はいろいろあるけど、持っているだけで満足する外観と当時のMP3プレイヤーでは考えられないくらい高速な処理能力が大きいと考えている。iTunesの使いやすさなど他社でもマネできるがこういったハードウェアの設計方針はなかなかできないことなのだ